■タンポポ■ 

タンポポには、日本に昔から生えている在来種と、19世紀以降に渡来した外来種の2種類があります。
都会では、人間の手で壊された場所に、外来種が生息することが多いために在来種に変わって外来種の数が
目立つようになってきたようです。

道ばたに咲いているタンポポが在来種か、外来種か見分けがつくのでしょうか...。
こちらに詳しい情報が掲載されています。→http://www.fsifee.u-gakugei.ac.jp/eilnet/eiltanpopo/tan3.html


茎を10cmくらいにカットし、片方だけ上の
13の手順で丸めます。


2. もう片方も同じようにしたら、
水に浮かべます。

シャポン液を作って、丸まった方に液をつけると
タンポポシャボンのできあがり。

茎をそのまま使うよりも、丸めた方が大きな
シャボン玉が作れます。
■話の内容はフィクションです

おまけ

左の要領で作ったタンポポストローに、
細くて華奢な茎をもった草花を通して
一緒に生けると、茎の補強やアクセントに
なります。

浜辺に腰を降ろしている俺は、愛犬のトビーから向けられている視線を気にしつつもズボンの砂をはたく気に
なれないでいる。

「遊食屋」で働くようになって来月で2年になる。
海のそばで暮らしたいと思い立ち、翌朝すぐに電車に乗り込んだ。行き先は横須賀だった。
駅のホームに降り立つと、独特の湿り気の多い空気と、潮の香りが身体にまとわりついて軽く目眩を起こした。

改札を出て浜辺へ向かう途中、幾人ものサーファーたちとすれ違った。早朝のサーフィンを終えた彼らは、濡れた髪を
風にさらしながら清々しい表情をしている。「飯食いに行くべ。」と言いながら高架下のトンネルを抜けて
一方向へ消えて行く彼らと反対方向にはグレーがかった海が見えてきた。

早朝の砂浜は靴を履いている足にも伝わるほどひんやりしていて、夏の到来がまだ先であることを告げていた。
ゆっくりと波の音を聞きたかった俺は、人が少ない場所を見つけて腰を降ろし、タバコを吸った。
吸殻が足下に10本ほどたまった頃、じわじわと空気が温まり始めたのを感じ、腹が減った気がして立ち上がった。
「さて、何処で食おうか。」そういえば、さっきのサーファーたちは飯を食いに行くって言ってたよな。
そして、
海とは反対方向にあるトンネルをくぐった。

築30年は経つであろう木造の小さな定食屋が見えてきた。その店からは楽しげな笑い声と、親しげな会話が
聞こえてきて、一瞬入るのをためらったが、思い切って扉を開けた。
中は意外と狭く、大きなテーブルがひとつとカウンター席が5つ。ざっと見て20人で満員といったところだ。
店内は、超満員だった。
「これは無理だな。」と諦めかけた時、「もう俺たち出るから、ここ空くよ。なっ吉輝さん。」とサーファーの1人が
キッチンの方に声を掛け、食べ終えた器を手慣れた様子で流しへ持って行った。
「あとはよろしくっ、ご馳走様。」と言って出てってくれたのだ。
「おう、また明日な。」と目を合わせずに応じ返した吉輝さんは、こちらを見て「ここ、いいよ。」とカウンター席を
案内してくれた。

これが吉輝さん
との最初の出会いだった。
その時食べた特製しょうが焼きがうまかったのと、ここの潮の香りがしっくりきたというと単純な理由で、
翌日すぐに遊食屋から徒歩5分のアパートに移り住んでしまった。海のそばで暮らしたいと思い立ってから、僅か3日で。

俺には家族がいないというか、唯一の家族だったばあちゃんが数年前に他界したので、ひとりになった。
両親がいない訳ではないが、とうの昔に離婚してばあちゃんに預けられたので、俺にとってはばあちゃんだけが肉親なんだ。
だから、どこでどんな風に生きようと俺の勝手。
その気軽さと寂しさによって、ここに吸い寄せられたのかもしれなかった。

引越して半年経った頃、毎朝トビーの散歩の帰りに遊食屋で朝飯を食べるのを日課にしていたが、そろそろ貯金も底をつきそうで
バイトしないとまずいなと思い始めた。そこでそろそろ気心も知れた吉輝さんに雇ってもらえないかと話を持ちかけてみた。
最初は、「雇う余裕なんてないよ。」といつもの調子で目尻を下げながら言っていたが、
何かを思いついたように「やってもらうか。」と承諾してくれた。

あれから約2年。
一昨日の朝、あるサーファーが「吉輝さん、最近顔つき変わりましたよね。なんか、まるくなったっていうか、充実してるっていうか。
彼女でも出来たんじゃないっすかー。」と冷やかし混じりに言った。
「何言ってんだよ。俺は当分ひとりでいいんだ。もうちっと大人になってからな。」と応じ返した吉輝さんの目尻は、
いつもより下がっていた。

翌日、出勤すると店の入り口に錆びた筒みたいなものに無造作に入れられているタンポポを見つけた。
どういう風の吹き回しだ?扉を開けたらキッチンに女がいるなんてことないだろうなー。と幾分不安になりながら
中に入ってみると、いつもと何ら変わりない。
それでも更に、隠しやがったな、トイレか?流しの下か?とキョロキョロしていると「何してんだよ!早く手伝ってくれよ。」と声がかかった。
聞くのも野暮だけど、聞かないのも何だしな〜。

結局、詮索しているのを気づかれない様に注意しながら、できるだけ平静を装って話し始めた。
「前にも話したかもしんないけど、俺のばあちゃん明治生まれで、ずっと着物着てたんですよ。朝から晩まで。
それって昔は当たり前だったんだろうけど、結構恥ずかしくってさ。だって、友だちの親はみんな洋服じゃん。
でもさ、近所の八百屋のおばちゃんに『アンタんとこのばあちゃんは偉いねー。忙しいだろうにいつもパリっとした着物着てさ。
私もちっとは見習わないとね。』って言われた時は、鼻が高かったっすよ。だろー、ばあちゃんはかっこいいんだよってね。
...そういえば、タンポポの煮物も作ってくれたな〜。」

んっ?まずい、無理矢理すぎたな。と思った途端、「何が言いたいんだよ。」と言い返された。
「だからさー、タンポポの煮物はうまいってことっすよー。」
「.......................」

当然、話の内容を理解した吉輝さんは自分からはなし始めてくれた。
前の女房から「あなたは何でも1人で解決しちゃうのね。相談するとか、愚痴をこぼすとかそんな些細なことで良かったのに。
あなたにとって私は必要ないわ。」と言われ、タンポポが咲く時期に去って行った。そして彼女が好きだったのがそれだったことを。

一昨日の朝、奴が『俺の顔が変わった』って言っただろ?それを聞いて、お前と一緒に仕事が出来たお陰だと思ってな。
お前と出会って頼ったり、頼られたり、愚痴をこぼしたりすることがどれだけ大切かってことを教わったよ。
それが表情に出たんじゃないかと思ったら、嬉しくってさ。................ ちっとは、ましになった記念ということで。」

「そっすか。」俺はそれしか言えなかった。
すごく嬉しくて、兄貴が出来たんだという安堵感で一杯で涙が出そうになった



昨日までの出来事を思い出しているうちに、ずいぶん長く浜辺に座っていたようだ。
「2年間ってあっという間だよな。」などとひとりごちている俺をトビーは不思議そうに眺めている。
そんなトビーに「わかってるって!あと10回波の音を聞いたらな。」と約束した。
■使用した古い道具■  アイスキャンディーの型(ブリキ)、網

point
 :タンポポは発色のよい黄色と、独特の底力を感じさせる、錆びたものにも負けない
存在感があるので、錆と生のコントラストを強調しました。


タンポポは水が下がりやすいので、切り口をよく火であぶって下さい。
こうすることで、水を吸い上げる管を炭化させ、特有の白い粘り気のある液体が管を塞いでしまうことを
防ぐ効果があります。


適当な深さのある水盤や器に水を張って、
花と一緒に浮かべます。

心地よい風が吹いている時は、窓辺に置いておくと
タンポポ飴と花が風に揺られて、あっちに行ったり
こっちに来たり、いろんなバランスを見せてくれます。

1. タンポポの茎を3cmくらいにカットし、
端を糸きり鋏などを使って何本かに
裂きます。
(花芽に近い部分の茎の方が、
やわらかいので仕上りがきれいです)

3. 裂いた部分が、ボイルしたイカの足の
ようになるまで、水につけておきます。
丸まったらタンポポ飴のできあがり。
■タンポポであそぼ■


タンポポやペンペン草、シロツメ草で遊んだ幼い頃を思い出しながらこんなことをやってみました。
その1. 浮かべてみよう。
その2. 飛ばしてみよう。